毛穴に詰まった角栓を指で押し出した経験がある方は多いのではないでしょうか。
角栓がにゅるっと出てくる感覚は爽快ですが、実は毛穴を押し出す行為は肌によくない影響を与えます。
毛穴を押し出すと、毛穴が広がったり、炎症や色素沈着を起こしたりするリスクがあります。
毛穴の角栓は押し出さずに、肌に負担をかけない方法で取り除くことが大切です。
本記事では、毛穴を押し出すことのリスクや、正しい毛穴ケアの方法について詳しく解説していきます。
毛穴の角栓を押し出すのは肌によくない?
毛穴の角栓を押し出すのは肌によくない行為であり、さまざまな肌トラブルの原因になります。
鏡を見て毛穴の角栓が気になると、つい指で押し出したくなるものです。押し出すと角栓が取れてすっきりした気分になりますが、この行為は肌に大きな負担をかけています。
毛穴を押し出すとき、肌には強い圧力がかかります。この圧力によって、毛穴の周りの皮膚が傷ついたり、毛穴が広がったりします。また、指には雑菌がついているため、毛穴に雑菌が入り込んで炎症を起こすこともあります。
一度押し出してきれいになったように見えても、毛穴が広がってしまうと、以前よりも皮脂や汚れが溜まりやすくなります。その結果、角栓ができやすくなり、また押し出したくなるという悪循環に陥ります。
角栓を押し出す行為を繰り返していると、毛穴がどんどん目立つようになり、肌全体のキメも乱れてしまいます。短期的にはすっきりしても、長期的には肌にダメージを与えているのです。
毛穴の角栓を押し出すのは肌によくない行為であり、毛穴トラブルを悪化させる原因になります。
具体的にどのようなリスクがあるのか、詳しく見ていきましょう。
毛穴を押し出すことで起こるリスク
毛穴を押し出すことで起こるリスクには、毛穴の広がり、炎症や色素沈着、バリア機能の低下などがあります。
毛穴を押し出す行為がなぜよくないのか、具体的なリスクを理解しておきましょう。これらのリスクを知ることで、押し出す行為を控えようという意識が高まるはずです。
毛穴が広がる
毛穴を押し出す最も大きなリスクは、毛穴が広がってしまうことです。一度広がった毛穴は、スキンケアだけで元に戻すことが難しくなります。
角栓を押し出すとき、毛穴には強い圧力がかかります。この圧力によって、毛穴の周りの皮膚が押し広げられます。また、角栓があった場所がぽっかりと空洞になるため、毛穴が開いた状態になります。
若い肌であれば、ある程度は回復しますが、押し出す行為を繰り返していると、毛穴の周りの皮膚が伸びて、毛穴が徐々に大きくなっていきます。加齢とともに肌の弾力が失われると、一度広がった毛穴はさらに戻りにくくなります。
毛穴が広がると、そこに皮脂や汚れが溜まりやすくなります。その結果、角栓ができやすくなり、毛穴の黒ずみも目立つようになります。押し出してきれいにしたつもりが、かえって毛穴トラブルを悪化させてしまうのです。
炎症や色素沈着を起こす
毛穴を押し出すことで、炎症や色素沈着を起こすリスクがあります。これらは見た目にも影響を与え、改善に時間がかかることがあります。
指で毛穴を押し出すとき、肌には物理的なダメージが加わります。強く押しすぎると、毛穴の周りの皮膚が傷つき、赤く腫れて炎症を起こします。また、指についた雑菌が毛穴に入り込むと、細菌感染を起こしてニキビになることもあります。
炎症が起きると、肌はダメージから守ろうとしてメラニン色素を生成します。これが色素沈着となり、毛穴の周りが黒ずんで見えるようになります。この色素沈着は、角栓による黒ずみとは異なり、角栓を取り除いても改善しません。薄くなるまでに数ヶ月から1年以上かかることもあります。
特に爪で角栓をひっかき出すような行為は、肌を傷つけやすく、炎症や色素沈着のリスクが高くなります。また、角栓プッシャーなどの器具を使う場合も、力加減を間違えると同様のトラブルを起こす可能性があります。
肌のバリア機能が低下する
毛穴を押し出す行為は、肌のバリア機能を低下させるリスクもあります。バリア機能が低下すると、さまざまな肌トラブルが起きやすくなります。
肌の表面には角質層があり、外部刺激から肌を守るバリアの役割を果たしています。毛穴を押し出す際に肌を強くこすったり、圧力をかけたりすると、この角質層がダメージを受けてバリア機能が低下します。
バリア機能が低下した肌は、乾燥しやすく、外部刺激に敏感になります。化粧品がしみる、肌荒れを起こしやすい、かゆみが出るといった症状が現れることがあります。また、乾燥から守ろうとして皮脂が過剰に分泌され、かえって毛穴が詰まりやすくなることもあります。
毛穴を押し出す行為を繰り返していると、バリア機能が慢性的に低下した敏感肌になってしまうこともあります。
毛穴を押し出すことで、毛穴の広がり、炎症や色素沈着、バリア機能の低下といったリスクが生じます。
それでも押し出したいという方のために、注意点をお伝えします。
それでも押し出したいときの注意点
どうしても毛穴の角栓を押し出したいときは、肌への負担を最小限に抑える方法で行い、頻度を極力減らすことが大切です。
毛穴を押し出すことはおすすめできませんが、どうしても気になって我慢できないという方もいるでしょう。その場合は、以下の注意点を守って、肌へのダメージを最小限に抑えてください。
毛穴を開かせてから行いましょう。入浴後や蒸しタオルで顔を温めた後など、毛穴が開いた状態で行うと、角栓が取れやすくなります。毛穴が閉じた状態で無理に押し出すと、肌への負担が大きくなります。
手と顔を清潔にしましょう。押し出す前に、手をしっかり洗い、顔も洗顔して清潔にしておきます。指についた雑菌が毛穴に入り込むと、炎症やニキビの原因になります。
指の腹を使い、優しい力で行いましょう。爪を使ってひっかき出すのは絶対にNGです。指の腹を使って、毛穴の両側から優しく押すようにします。力を入れすぎると肌を傷つけるため、軽い力で行いましょう。
すぐに出てこない角栓は諦めましょう。少し押しても出てこない角栓を、無理に押し出そうとするのは危険です。強い力をかけると肌にダメージを与えます。出てこない角栓は、日々のスキンケアで徐々に取り除くようにしましょう。
押し出した後は必ず保湿しましょう。角栓を押し出した後の肌は、バリア機能が低下した状態です。化粧水や乳液でしっかり保湿し、肌を整えてください。収れん化粧水を使って毛穴を引き締めるのも効果的です。
頻度は極力減らしましょう。押し出す行為は、どんなに気をつけても肌に負担をかけます。毎日のように押し出すのは絶対に避け、どうしても気になるときだけに限定しましょう。できれば月に1回程度、または全くやらないことを目標にしてください。
どうしても毛穴の角栓を押し出したいときは、毛穴を開かせ、清潔な状態で、優しい力で行い、押し出した後は保湿をしっかり行うことが大切です。
ただし、押し出す行為自体がリスクを伴うため、できれば押し出さない方法で角栓を取り除くことをおすすめします。
押し出さずに角栓を取り除く方法
押し出さずに角栓を取り除くには、オイルクレンジングで浮かせて落とす方法や、酵素洗顔・クレイパックを活用する方法が効果的です。
毛穴を押し出さなくても、肌に負担をかけずに角栓を取り除く方法があります。これらの方法を取り入れることで、毛穴を傷つけることなくケアすることができます。
オイルクレンジングで浮かせて落とす
オイルクレンジングは、角栓を浮かせて落とすのに効果的な方法です。毛穴を押し出すよりも肌への負担が少なく、毎日のケアに取り入れることができます。
角栓は皮脂と古い角質が混ざり合ってできたものです。オイルクレンジングのオイルは皮脂となじみやすいため、角栓を柔らかくして浮かせる効果があります。
オイルクレンジングで角栓ケアをする際は、乾いた手と顔に使用します。オイルを手に取り、毛穴が気になる部分を中心に、優しくくるくるとマッサージするようになじませます。このとき、力を入れすぎないことが大切です。1〜2分ほどなじませたら、ぬるま湯で乳化させてから洗い流します。
毎日続けることで、少しずつ角栓が柔らかくなり、取れやすくなっていきます。1回で劇的に角栓が取れるわけではありませんが、肌に負担をかけずにケアできるのがメリットです。
ホットタオルで毛穴を開かせてからオイルクレンジングを行うと、より効果的です。蒸しタオルを顔に1〜2分当ててから、オイルクレンジングを行いましょう。
酵素洗顔やクレイパックを活用する
酵素洗顔やクレイパックは、角栓を取り除くのに効果的なスペシャルケアです。週に1〜2回取り入れることで、毛穴を押し出さずに角栓をケアすることができます。
酵素洗顔には、タンパク質である角質を分解する働きがあります。角栓の主成分は皮脂と角質なので、酵素洗顔を使うことで角栓を分解して落としやすくすることができます。パウダータイプの酵素洗顔料が一般的で、水を加えて泡立てて使用します。泡を顔に乗せて、毛穴が気になる部分を優しくマッサージするように洗いましょう。
クレイパック(泥パック)は、毛穴の汚れや余分な皮脂を吸着して取り除く効果があります。クレイに含まれる細かい粒子が、毛穴の奥の汚れを吸い取ります。洗顔後の清潔な肌にクレイパックを塗り、指定の時間置いてから洗い流します。
ピーリングジェルも角質ケアに使えます。古い角質を取り除くことで、毛穴の詰まりを防ぎ、ターンオーバーを促進します。肌を濡らさず、乾いた状態で使用するタイプが多いです。優しくマッサージすると、古い角質がポロポロと取れます。
これらのスペシャルケアは、毎日使うと肌への負担になります。週に1〜2回程度を目安に、肌の状態を見ながら使用してください。使用後は必ず保湿をしっかり行いましょう。
押し出さずに角栓を取り除くには、オイルクレンジングで毎日少しずつ浮かせて落とし、酵素洗顔やクレイパックで週1〜2回のスペシャルケアを行うのが効果的です。
角栓を取り除くだけでなく、溜めないためのスキンケアも大切です。
毛穴に角栓を溜めないためのスキンケア
毛穴に角栓を溜めないためには、正しい洗顔と保湿、皮脂コントロールを意識したスキンケアが大切です。
角栓を取り除くケアも重要ですが、そもそも角栓を溜めないようにすることが毛穴ケアの基本です。毎日のスキンケアで、角栓ができにくい肌を目指しましょう。
正しい洗顔で毛穴の汚れを落としましょう。毎日の洗顔で、皮脂や汚れをしっかり落とすことが大切です。洗顔料をしっかり泡立て、たっぷりの泡で優しく洗いましょう。毛穴が気になる部分は、指の腹を使って丁寧に洗います。すすぎは20〜30回程度を目安に、洗顔料が残らないようにしっかり行いましょう。
保湿をしっかり行いましょう。肌が乾燥すると、乾燥から守ろうとして皮脂が過剰に分泌されます。皮脂が増えると毛穴が詰まりやすくなるため、保湿は毛穴ケアにおいても重要です。洗顔後は化粧水でたっぷり水分を補い、乳液やクリームで潤いを閉じ込めましょう。
皮脂コントロール効果のある化粧品を取り入れましょう。ビタミンC誘導体やナイアシンアミドは、皮脂分泌を抑える効果が期待できます。これらの成分が配合された化粧水や美容液を使うことで、毛穴詰まりを予防できます。
ノンコメドジェニックの化粧品を選びましょう。ノンコメドジェニックとは、毛穴を詰まらせにくい処方のことです。毛穴詰まりが気になる方は、ノンコメドジェニックテスト済みの化粧品を選ぶと安心です。
紫外線対策を徹底しましょう。紫外線は肌のターンオーバーを乱し、角質が溜まりやすくなる原因になります。また、皮脂の酸化を促進し、毛穴の黒ずみを悪化させます。日焼け止めを毎日塗り、紫外線から肌を守りましょう。
生活習慣も見直しましょう。睡眠不足、ストレス、脂っこい食事は、皮脂分泌を増加させる原因になります。十分な睡眠、バランスの良い食事、ストレス管理を心がけることで、毛穴詰まりを予防できます。
毛穴に角栓を溜めないためには、正しい洗顔と保湿、皮脂コントロール、紫外線対策、生活習慣の見直しを継続することが大切です。
セルフケアで改善しない場合は、専門家に相談することも検討しましょう。
毛穴トラブルがひどい場合は皮膚科へ
セルフケアを続けても毛穴トラブルが改善しない場合や、押し出したことで肌トラブルが起きた場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。
毛穴の角栓やトラブルは、セルフケアで改善できることも多いですが、中には専門的な治療が必要なケースもあります。以下のような場合は、皮膚科への受診を検討してください。
角栓を押し出したことで炎症が起きた場合は、早めに受診しましょう。赤く腫れている、痛みがある、膿が出ているといった症状がある場合は、細菌感染を起こしている可能性があります。放置すると症状が悪化したり、跡が残ったりすることがあります。
セルフケアを1〜2ヶ月続けても毛穴トラブルが改善しない場合も、受診のタイミングです。正しいケアを続けても角栓が溜まりやすい、毛穴の黒ずみが取れないといった場合は、専門家に相談してみましょう。
毛穴の開きがひどく、メイクでもカバーできない場合も、皮膚科で相談してみてください。過去に押し出しを繰り返して毛穴が広がってしまった場合、スキンケアだけでは改善が難しいことがあります。
皮膚科では、毛穴トラブルに対してさまざまな治療法があります。ケミカルピーリングは、酸を使って古い角質を取り除き、ターンオーバーを促進する治療法です。毛穴詰まりを改善し、肌のキメを整える効果があります。
イオン導入は、ビタミンCなどの有効成分を肌の奥まで届ける治療法です。皮脂分泌をコントロールし、毛穴を引き締める効果が期待できます。
レーザー治療は、毛穴の開きに効果的な治療法です。レーザーの熱でコラーゲンの生成を促し、肌のハリを取り戻すことで、毛穴を目立たなくします。
皮膚科では、自分の肌に合ったスキンケア方法についてもアドバイスをもらうことができます。毛穴ケアに悩んでいる方は、一度専門家に相談してみることをおすすめします。
毛穴トラブルが改善しない場合や、押し出したことで肌トラブルが起きた場合は、皮膚科を受診して専門家に相談し、適切な治療を受けることが大切です。
毛穴の角栓を押し出す行為は、肌にさまざまなリスクをもたらします。角栓は押し出さずに、オイルクレンジングや酵素洗顔などの肌に優しい方法で取り除くようにしましょう。毎日の正しいスキンケアで、角栓が溜まりにくい肌を目指してください。





