毛穴にかゆみを感じたり、ぶつぶつができたりして悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
毛穴のかゆみとぶつぶつには、毛穴の詰まりや炎症、乾燥、毛嚢炎などさまざまな原因が考えられます。
症状によって対処法が異なるため、まずは原因を正しく理解することが大切です。
毛穴のかゆみやぶつぶつを放置すると、症状が悪化したり、跡が残ったりすることがあります。
本記事では、毛穴のかゆみとぶつぶつの原因や考えられる症状、正しい対処法について詳しく解説していきます。
毛穴のかゆみとぶつぶつが起こる原因とは?
毛穴のかゆみとぶつぶつが起こる原因には、毛穴の詰まりや炎症、乾燥による肌荒れ、毛嚢炎などがあります。
毛穴にかゆみを感じ、ぶつぶつができる状態には、いくつかの原因が考えられます。原因によって適切な対処法が異なるため、まずは原因を理解しておきましょう。
毛穴の詰まりや炎症
毛穴のかゆみとぶつぶつの原因として最も多いのが、毛穴の詰まりや炎症です。毛穴に皮脂や角質が詰まると、さまざまな肌トラブルを引き起こします。
毛穴に皮脂や古い角質が詰まると、角栓ができます。この角栓が毛穴を塞ぐと、毛穴の中で皮脂が溜まり、アクネ菌などの細菌が繁殖しやすくなります。細菌が繁殖すると炎症が起き、赤いぶつぶつができたり、かゆみを感じたりします。
炎症が軽いうちは白いぶつぶつや小さな赤みですが、悪化すると膿を持ったニキビになることもあります。炎症を起こした毛穴は、かゆみやヒリヒリとした痛みを伴うことがあります。
特に皮脂分泌が活発なTゾーン(額、鼻、あご)や、汗をかきやすい部位は毛穴が詰まりやすく、かゆみやぶつぶつができやすい傾向があります。
乾燥による肌荒れ
乾燥による肌荒れも、毛穴のかゆみとぶつぶつの原因になります。肌が乾燥すると、バリア機能が低下してさまざまなトラブルが起きやすくなります。
肌が乾燥すると、角質層の水分が失われ、肌のバリア機能が低下します。バリア機能が低下した肌は、外部刺激に敏感になり、少しの刺激でもかゆみを感じるようになります。また、乾燥によってターンオーバーが乱れると、古い角質が毛穴に溜まりやすくなり、ぶつぶつができる原因になります。
乾燥した肌は、乾燥を補おうとして皮脂を過剰に分泌することがあります。この状態をインナードライといいます。皮脂が増えると毛穴が詰まりやすくなり、かゆみやぶつぶつを引き起こします。
冬場の乾燥した季節や、エアコンの効いた室内に長時間いることが多い方は、乾燥による毛穴トラブルが起きやすくなります。
毛嚢炎(もうのうえん)
毛嚢炎は、毛穴のかゆみとぶつぶつの原因として見落とされがちな症状です。毛嚢炎は、毛穴の奥にある毛包という部分に細菌が感染して炎症を起こす症状です。
毛嚢炎になると、毛穴を中心に赤いぶつぶつや膿を持った小さなできものができます。見た目はニキビに似ていますが、ニキビとは原因となる菌が異なります。ニキビはアクネ菌が原因ですが、毛嚢炎は黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などが原因となることが多いです。
毛嚢炎は、カミソリでの剃毛後や、汗をかいた後に肌を清潔にしなかった場合などに起こりやすくなります。また、免疫力が低下しているときや、不衛生な環境で過ごしているときにも発症しやすくなります。
毛嚢炎は、軽い場合は自然に治ることもありますが、悪化すると強いかゆみや痛みを伴い、跡が残ることもあります。
毛穴のかゆみとぶつぶつが起こる原因は、毛穴詰まりや炎症、乾燥、毛嚢炎などさまざまです。
これらの原因で起こる具体的な症状について、詳しく見ていきましょう。
毛穴のかゆみとぶつぶつで考えられる症状
毛穴のかゆみとぶつぶつで考えられる症状には、ニキビや吹き出物、あせもや湿疹、アレルギー反応などがあります。
毛穴にかゆみがあり、ぶつぶつができている場合、いくつかの症状が考えられます。自分の症状がどれに当てはまるか確認してみましょう。
ニキビ・吹き出物
ニキビや吹き出物は、毛穴のかゆみとぶつぶつの代表的な症状です。毛穴に皮脂が詰まり、アクネ菌が繁殖することで起こります。
ニキビには、白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビなどの種類があります。白ニキビは毛穴が詰まった初期段階で、まだ炎症は起きていません。黒ニキビは、角栓が酸化して黒く見える状態です。赤ニキビは炎症が起きて赤く腫れた状態で、かゆみや痛みを伴うことがあります。黄ニキビは膿が溜まった状態で、さらに炎症が進んでいます。
大人になってからできるニキビは「大人ニキビ」や「吹き出物」と呼ばれ、ホルモンバランスの乱れやストレス、睡眠不足、乾燥などが原因で起こります。思春期のニキビとは原因が異なることが多く、あごやフェイスラインにできやすいのが特徴です。
ニキビや吹き出物は、触ったり潰したりするとかゆみが悪化したり、跡が残ったりする原因になります。
あせもや湿疹
あせもや湿疹も、毛穴のかゆみとぶつぶつを引き起こす症状です。特に汗をかきやすい季節や部位に現れやすくなります。
あせもは、汗腺が詰まることで起こる皮膚トラブルです。汗をかいたまま放置したり、通気性の悪い衣服を着ていたりすると、汗が肌表面に出られなくなり、毛穴の周りに小さなぶつぶつができます。あせもは強いかゆみを伴うことが多く、掻くと症状が悪化します。
湿疹は、さまざまな原因で肌に炎症が起き、かゆみやぶつぶつ、赤みなどの症状が現れる状態の総称です。乾燥、摩擦、刺激物への接触、アレルギーなどが原因で起こります。湿疹ができると、毛穴の周りが赤くなり、小さなぶつぶつや水ぶくれができることがあります。
あせもや湿疹は、かゆみが強いため、無意識に掻いてしまいがちです。掻くと皮膚が傷つき、症状が悪化したり、二次感染を起こしたりすることがあります。
アレルギー反応
アレルギー反応も、毛穴のかゆみとぶつぶつの原因になります。特定の物質に触れることで、肌がアレルギー反応を起こして症状が現れます。
接触性皮膚炎は、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)に触れることで起こる皮膚炎です。化粧品、金属、洗剤、植物などが原因になることがあります。アレルゲンに触れた部分に赤みやかゆみ、ぶつぶつなどの症状が現れます。
花粉症の方は、花粉が肌に付着することでかゆみやぶつぶつが出ることがあります。これは花粉皮膚炎と呼ばれ、花粉シーズンに顔や首など露出している部分に症状が現れやすくなります。
アレルギー反応による症状は、原因となる物質を避けることで改善することが多いですが、原因の特定が難しいこともあります。症状が繰り返される場合は、皮膚科でアレルギー検査を受けることをおすすめします。
毛穴のかゆみとぶつぶつで考えられる症状は、ニキビ・吹き出物、あせも・湿疹、アレルギー反応などがあり、それぞれ原因が異なります。
これらの症状への対処法を見ていきましょう。
毛穴のかゆみとぶつぶつへの対処法
毛穴のかゆみとぶつぶつへの対処法は、肌を清潔に保つこと、保湿ケアを徹底すること、かゆくても掻かないことが基本です。
毛穴のかゆみやぶつぶつに悩んでいる場合、適切な対処を行うことで症状を改善することができます。以下のポイントを参考にしてください。
肌を清潔に保つ
毛穴のかゆみとぶつぶつを改善するための基本は、肌を清潔に保つことです。毛穴に皮脂や汚れが溜まると、症状が悪化する原因になります。
毎日の洗顔を丁寧に行いましょう。洗顔料をしっかり泡立て、たっぷりの泡で優しく洗います。ゴシゴシこすると肌を傷つけて症状を悪化させるため、力を入れすぎないように注意してください。すすぎは丁寧に行い、洗顔料が残らないようにしましょう。
汗をかいたら、できるだけ早く拭き取るか洗い流しましょう。汗を放置すると、毛穴が詰まったり、雑菌が繁殖したりする原因になります。外出先では汗拭きシートを活用するのも効果的です。
タオルや枕カバー、衣類などは清潔なものを使いましょう。不衛生なものが肌に触れると、雑菌が肌に移って症状を悪化させることがあります。タオルは毎日交換し、枕カバーは週に1〜2回洗濯することをおすすめします。
保湿ケアを徹底する
毛穴のかゆみとぶつぶつへの対処として、保湿ケアを徹底することも重要です。肌が乾燥すると症状が悪化しやすくなります。
洗顔後はすぐに保湿しましょう。洗顔後の肌は水分が蒸発しやすい状態です。化粧水でたっぷり水分を補い、乳液やクリームで潤いを閉じ込めましょう。保湿によってバリア機能が整うと、外部刺激に強くなり、かゆみも軽減されます。
症状が出ているときは、低刺激処方の化粧品を使いましょう。アルコール、香料、着色料などが含まれている化粧品は、刺激になってかゆみを悪化させることがあります。敏感肌用や肌荒れ防止をうたった化粧品を選ぶと安心です。
かゆみがひどいときは、抗炎症成分が配合された化粧品を取り入れるのも効果的です。グリチルリチン酸ジカリウムやアラントインなどの成分は、炎症を抑えてかゆみを軽減する効果が期待できます。
かゆくても掻かない
毛穴のかゆみとぶつぶつに対処するうえで、かゆくても掻かないことが非常に重要です。掻くと症状が悪化し、跡が残る原因にもなります。
かゆい部分を掻くと、一時的にかゆみが和らいだように感じますが、実際には皮膚を傷つけて炎症を悪化させています。掻くことで肌のバリア機能がさらに低下し、かゆみが強くなるという悪循環に陥ります。
また、掻くことで雑菌が傷口から入り込み、二次感染を起こすこともあります。ニキビや吹き出物を潰すと、跡が残りやすくなります。
かゆみが我慢できないときは、冷やすと一時的にかゆみが和らぎます。清潔なタオルで包んだ保冷剤を当てるなどして、患部を冷やしてみてください。また、かゆみ止めの市販薬を使用するのもひとつの方法です。ただし、症状がひどい場合は自己判断せず、皮膚科を受診しましょう。
毛穴のかゆみとぶつぶつへの対処は、肌を清潔に保ち、保湿をしっかり行い、かゆくても掻かないことが基本です。
日頃から予防のためのスキンケアを行うことも大切です。
毛穴のかゆみとぶつぶつを予防するスキンケア
毛穴のかゆみとぶつぶつを予防するには、正しい洗顔と保湿、肌への刺激を避けるスキンケアを継続することが大切です。
毛穴のかゆみやぶつぶつは、日頃のスキンケアで予防することができます。以下のポイントを意識して、トラブルが起きにくい肌を目指しましょう。
正しい洗顔方法を身につけましょう。洗顔は毎日朝晩の2回が基本です。洗顔料をしっかり泡立て、優しく洗いましょう。洗浄力が強すぎる洗顔料は、必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥やバリア機能低下の原因になります。肌に優しいアミノ酸系の洗顔料を選ぶのもおすすめです。
洗顔時の水温に気をつけましょう。熱いお湯は必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥の原因になります。32〜34度程度のぬるま湯で洗顔しましょう。
保湿は毎日欠かさず行いましょう。肌が潤っていると、バリア機能が整って外部刺激に強くなります。化粧水でたっぷり水分を補い、乳液やクリームで蓋をするという基本のケアを丁寧に行ってください。
肌への刺激を避けましょう。タオルでゴシゴシ拭く、コットンで強くパッティングするなどの行為は、肌への刺激になります。すべてのケアは優しいタッチで行うことを心がけてください。
紫外線対策を徹底しましょう。紫外線は肌にダメージを与え、バリア機能を低下させます。日焼け止めを毎日塗り、紫外線から肌を守りましょう。かゆみやぶつぶつがあるときは、低刺激処方の日焼け止めを選んでください。
生活習慣を見直しましょう。睡眠不足、ストレス、偏った食生活は、肌のターンオーバーを乱し、トラブルが起きやすくなる原因です。十分な睡眠、バランスの良い食事、ストレス管理を心がけましょう。
通気性の良い衣服を選びましょう。体のぶつぶつが気になる場合は、汗が蒸れないよう、通気性の良い素材の衣服を選びましょう。締め付けの強い衣服も、摩擦によって肌に刺激を与えることがあります。
毛穴のかゆみとぶつぶつを予防するには、正しい洗顔と保湿、肌への刺激を避けるスキンケア、生活習慣の見直しを継続することが大切です。
セルフケアで改善しない場合は、専門家に相談することも検討しましょう。
毛穴のかゆみとぶつぶつが続く場合は皮膚科へ
セルフケアを続けても毛穴のかゆみとぶつぶつが改善しない場合や、症状がひどい場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。
毛穴のかゆみやぶつぶつは、セルフケアで改善することも多いですが、中には専門的な治療が必要なケースもあります。以下のような場合は、皮膚科への受診を検討してください。
1〜2週間以上セルフケアを続けても症状が改善しない場合は、受診のタイミングです。かゆみやぶつぶつが続く場合は、原因が別にあるか、適切な治療が必要な可能性があります。
かゆみが強く、日常生活に支障が出ている場合も受診をおすすめします。かゆみで眠れない、仕事や勉強に集中できないといった状態は、我慢せずに医療機関を頼ってください。
ぶつぶつが広範囲に広がっている、膿を持っている、痛みがある場合は、早めに受診しましょう。細菌感染を起こしている可能性があり、放置すると症状が悪化したり、跡が残ったりすることがあります。
同じ症状を繰り返している場合も、皮膚科で相談してみてください。アレルギーや慢性的な皮膚疾患が原因になっている可能性があります。アレルギー検査を受けることで、原因を特定できることがあります。
皮膚科では、症状に応じた治療が行われます。炎症を抑えるためのステロイド外用薬、かゆみを抑える抗ヒスタミン薬の内服、細菌感染がある場合は抗生物質などが処方されることがあります。
ニキビがひどい場合は、ニキビ治療薬が処方されることがあります。ディフェリンゲルやアダパレンなどのレチノイド系外用薬、抗生物質の外用薬や内服薬などが使われます。
皮膚科では、自分の肌に合ったスキンケア方法についてもアドバイスをもらうことができます。症状の原因が分からない、何をしても改善しないという方は、一度専門家に相談してみることをおすすめします。
毛穴のかゆみとぶつぶつが続く場合や症状がひどい場合は、皮膚科を受診して専門家に相談し、適切な診断と治療を受けることが大切です。
毛穴のかゆみとぶつぶつには、さまざまな原因が考えられます。肌を清潔に保ち、保湿ケアを徹底し、かゆくても掻かないことが基本的な対処法です。日頃から予防のためのスキンケアを行い、症状が続く場合は自己判断せずに皮膚科を受診することをおすすめします。





