乾燥肌に適した肌着の選び方とは?素材や着用時のポイントについて

乾燥肌

乾燥肌に悩んでいる方の中には、肌着を着るとかゆみを感じたり、肌荒れが悪化したりするという方がいるのではないでしょうか。

実は、肌着の素材や形状が乾燥肌の症状に大きく影響することがあります。

乾燥肌の方が自分に合った肌着を選ぶことで、肌への刺激を軽減し、快適に過ごすことができます。

本記事では、乾燥肌と肌着の関係や、肌に優しい素材の選び方、着用時のポイントについて詳しく解説していきます。

乾燥肌の人は肌着の素材選びが重要?

乾燥肌の人は肌着の素材選びが重要であり、肌に直接触れるものだからこそ慎重に選ぶ必要があります。

肌着は一日中肌に触れているものであり、その素材や品質は肌の状態に大きな影響を与えます。健康な肌であれば問題なく着用できる肌着でも、乾燥肌の方にとっては刺激となり、かゆみや赤み、肌荒れを引き起こすことがあります。

乾燥肌は、肌のバリア機能が低下している状態です。バリア機能が弱まっていると、外部からの刺激に敏感になり、肌着との摩擦や素材に含まれる化学物質などにも反応しやすくなります。そのため、乾燥肌の方は肌着の素材選びに特に気を配る必要があるのです。

肌着による刺激は、知らず知らずのうちに蓄積していきます。日中は気にならなくても、夜になるとかゆみが増したり、肌着を脱いだときに赤みや跡が残っていたりする場合は、肌着が肌に合っていない可能性があります。また、特定の肌着を着たときだけ症状が悪化するという場合も、素材や形状を見直すサインです。

肌着を変えるだけで乾燥肌の症状が改善したという方も少なくありません。毎日のスキンケアや保湿ケアと同様に、肌着選びも乾燥肌対策の重要な要素として考えることが大切です。

乾燥肌の方にとって、肌着の素材選びは肌の状態を左右する重要なポイントです。

では、どのような肌着が乾燥肌を悪化させるのでしょうか。避けるべき肌着の特徴を見ていきましょう。

乾燥肌を悪化させる肌着の特徴

乾燥肌を悪化させる肌着には、化学繊維による静電気や摩擦、締め付けの強さといった特徴があります。

肌着の中には、乾燥肌の方が着用すると症状を悪化させてしまうものがあります。自分が普段使っている肌着がこれらの特徴に当てはまっていないか、確認してみてください。

化学繊維による静電気と摩擦

化学繊維(合成繊維)で作られた肌着は、乾燥肌の方には刺激になることがあります。代表的な化学繊維には、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリウレタンなどがあります。これらの素材は、耐久性が高く、速乾性に優れ、価格も手頃なため、多くの肌着に使用されています。

しかし、化学繊維には静電気が発生しやすいという特徴があります。特に空気が乾燥する冬場は、肌着を脱ぎ着するときにバチバチと静電気が起きやすくなります。静電気は肌に刺激を与え、かゆみや肌荒れの原因となることがあります。また、静電気によってほこりやチリが肌着に付着しやすくなり、それが肌への刺激になることもあります。

化学繊維は天然繊維に比べて繊維の表面が硬く、肌との摩擦が起きやすい傾向があります。特に乾燥肌でバリア機能が低下している状態では、この摩擦が刺激となり、かゆみや赤みを引き起こします。一日中肌着と肌がこすれ合うことで、摩擦によるダメージが蓄積していくのです。

吸湿発熱素材を使用した肌着にも注意が必要です。近年人気の吸湿発熱素材は、体から発散される水蒸気を吸収して熱に変える仕組みになっています。しかし、この仕組みは肌から水分を奪うことにもなるため、乾燥肌の方が着用すると肌の乾燥が進んでしまうことがあります。暖かさを感じられる反面、肌のかゆみや乾燥が悪化したという声も聞かれます。

また、化学繊維は通気性が悪いものも多く、汗をかいたときに蒸れやすいという特徴があります。蒸れた状態が続くと、汗による刺激で肌荒れを起こしたり、逆に汗が乾くときに肌の水分も一緒に奪われて乾燥が進んだりすることがあります。

締め付けの強い肌着の影響

肌着の形状や締め付けの強さも、乾燥肌に影響を与えます。体にフィットしすぎる肌着や、ゴムがきつい肌着は、肌に余計な負担をかけることがあります。

締め付けの強い肌着は、肌との摩擦が増えるため、乾燥肌を悪化させる原因になります。特にウエスト周りのゴム部分、袖口、襟ぐりなどは、締め付けによる摩擦が起きやすい場所です。肌着を脱いだときに、ゴムの跡がくっきり残っていたり、その部分が赤くなっていたりする場合は、締め付けが強すぎる可能性があります。

補正下着やボディシェイパーなどの締め付けが強い肌着は、乾燥肌の方には特に注意が必要です。長時間の着用で肌への負担が大きくなり、かゆみや肌荒れを引き起こすことがあります。

縫い目やタグの位置も、肌への刺激になることがあります。縫い目が肌に当たる位置にあったり、タグがチクチクしたりすると、その部分がかゆくなったり赤くなったりします。乾燥肌の方は、縫い目が外側に出ているタイプや、タグがプリントされているタイプの肌着を選ぶと、刺激を軽減できます。

乾燥肌を悪化させる肌着は、静電気や摩擦が起きやすい化学繊維や、締め付けが強いものに多く見られます。

では、乾燥肌の方にはどのような素材の肌着が適しているのでしょうか。おすすめの素材について詳しく見ていきましょう。

乾燥肌におすすめの肌着素材

乾燥肌におすすめの肌着素材は、肌触りが優しく、吸湿性に優れた天然繊維です。

肌着の素材によって、着心地や肌への影響は大きく異なります。乾燥肌の方は、肌に優しい素材を選ぶことで、かゆみや肌荒れを軽減することができます。

綿(コットン)の特徴

綿(コットン)は、乾燥肌の方に最もおすすめできる素材のひとつです。天然繊維の中でも特に肌着に多く使われており、手に入りやすいのも魅力です。

綿の最大の特徴は、肌触りの良さです。繊維の先端が丸くなっているため、肌への刺激が少なく、敏感になっている乾燥肌にも優しい素材です。また、繊維がしなやかで柔らかいため、肌との摩擦も起きにくくなっています。

吸湿性に優れているのも綿の特徴です。汗をかいても素早く吸収してくれるため、肌がベタつきにくく、快適な状態を保つことができます。吸収した水分は徐々に放出されるため、急激な乾燥も防いでくれます。

静電気が起きにくいのも、乾燥肌の方にとって大きなメリットです。綿は電気を帯びにくい素材のため、冬場でも静電気によるバチバチとした刺激を感じにくくなります。

通気性が良く、夏は涼しく、冬は暖かく着用できるのも綿の特徴です。オールシーズン使える万能な素材といえるでしょう。

ただし、綿にもデメリットがあります。乾きにくいため、汗をかいたまま放置すると体を冷やしてしまうことがあります。また、洗濯を繰り返すと生地が硬くなったり、縮んだりすることがあります。長く快適に使うためには、正しい洗濯方法でお手入れすることが大切です。

綿100%の肌着が理想的ですが、伸縮性を持たせるために少量のポリウレタンなどが混紡されているものもあります。混紡率が低ければ大きな問題はありませんが、乾燥肌が敏感な方は、できるだけ綿の比率が高いものを選ぶとよいでしょう。

シルクの特徴

シルク(絹)は、肌への優しさという点では最も優れた素材のひとつです。蚕の繭から作られる天然繊維で、人間の肌に近いタンパク質で構成されているため、肌なじみが非常に良いのが特徴です。

シルクの繊維は非常に細く滑らかで、肌への摩擦がほとんどありません。そのため、乾燥肌や敏感肌の方でも刺激を感じにくく、快適に着用することができます。チクチク感がなく、肌に吸い付くような柔らかい肌触りは、一度体験すると他の素材に戻れないという方もいるほどです。

吸湿性・放湿性に優れているのもシルクの特徴です。汗をかいても素早く吸収し、さらに放湿も早いため、肌がさらさらの状態を保ちやすくなっています。蒸れにくいので、汗による肌荒れも起きにくくなります。

シルクには、肌の保湿をサポートする働きがあるともいわれています。シルクに含まれるアミノ酸が肌に潤いを与えるとされており、乾燥肌の方には特に嬉しい特徴です。

静電気が起きにくいのもシルクのメリットです。冬場でも静電気による不快感を感じにくく、肌への余計な刺激を避けることができます。

デメリットとしては、価格が高いことが挙げられます。綿に比べると数倍の価格になることも多く、日常使いするにはコストがかかります。また、デリケートな素材のため、洗濯には注意が必要で、手洗いやネット使用が推奨されることが多いです。紫外線に弱く、変色しやすいという特徴もあります。

価格面が気になる方は、肌に直接触れる面だけシルクになっている裏地シルクの肌着や、綿とシルクの混紡素材を選ぶという方法もあります。

その他の肌に優しい素材

綿やシルク以外にも、乾燥肌に適した素材があります。自分の好みや用途に合わせて選んでみてください。

ガーゼ素材は、綿を粗く織った生地で、非常に柔らかく通気性に優れています。肌への刺激が少なく、乾燥肌や敏感肌の方に適しています。何層かに重ねたダブルガーゼやトリプルガーゼは、保温性も高く、冬場の肌着としても活躍します。洗うほどに柔らかくなり、肌なじみが良くなるのも特徴です。

オーガニックコットンは、農薬や化学肥料を使わずに栽培された綿花から作られた素材です。通常の綿よりも肌への刺激が少ないとされており、特に肌が敏感な方に選ばれています。栽培から加工まで厳しい基準をクリアした製品には、認証マークがついていることが多いです。

リネン(麻)は、吸湿性と放湿性に優れた天然繊維です。汗をかいてもサラッとした着心地を保てるため、夏場の肌着として人気があります。ただし、繊維がやや硬めのため、乾燥肌の方は肌触りを確認してから購入することをおすすめします。

ウール(羊毛)は、保温性に優れた天然繊維です。吸湿性も高く、汗をかいても蒸れにくいという特徴があります。ただし、チクチク感を感じる方もいるため、メリノウールなどの繊維が細くて柔らかいものを選ぶとよいでしょう。

竹繊維(バンブー)は、竹から作られた素材で、滑らかな肌触りと優れた吸湿性が特徴です。抗菌性もあるとされており、肌着の素材として注目されています。

乾燥肌におすすめの素材は、綿やシルクなどの天然繊維であり、これらは肌触りが良く、吸湿性に優れ、静電気も起きにくいという特徴があります。

素材以外にも、肌着を選ぶ際に気をつけたいポイントがあります。

乾燥肌の人が肌着を選ぶときのポイント

乾燥肌の人が肌着を選ぶときは、素材に加えて、サイズ感、縫製、デザインにも注目することが大切です。

肌に優しい素材を選んでも、サイズが合っていなかったり、縫製が肌に合わなかったりすると、刺激になってしまうことがあります。快適に着用するために、以下のポイントをチェックしてみてください。

サイズ選びは重要なポイントです。小さすぎる肌着は締め付けによる摩擦が増え、肌への負担が大きくなります。逆に大きすぎると、生地が肌の上で動いて摩擦が起きやすくなります。体に程よくフィットする、適切なサイズを選びましょう。試着ができる場合は、実際に着用して動いてみることをおすすめします。

縫い目の位置と仕上げにも注目しましょう。縫い目が肌に直接当たる位置にあると、その部分が擦れてかゆみや赤みの原因になることがあります。縫い目が外側に出ているタイプや、フラットな縫製になっているものを選ぶと、肌への刺激を軽減できます。最近は、縫い目のないシームレスタイプの肌着も増えています。

タグの有無も確認しましょう。首元や脇のタグがチクチクして気になるという方は多いです。タグがプリントされているタイプや、タグを取り外せるタイプの肌着を選ぶと快適です。市販の肌着のタグが気になる場合は、自分で切り取ってしまうという方法もあります。

ゴムの部分にも気を配りましょう。ウエストや袖口のゴムがきついと、その部分の肌が圧迫され、跡が残ったりかゆみが出たりします。ゴムの部分が幅広になっているものや、締め付けの少ないタイプを選ぶと負担を軽減できます。

襟ぐりや袖のデザインも確認しましょう。首元が詰まったデザインは、襟が肌に当たって刺激になることがあります。乾燥肌の方は、襟ぐりが広めのデザインや、Vネックタイプを選ぶと楽に着用できます。袖も、ゆとりのあるデザインの方が摩擦が少なくなります。

肌着の色にも配慮すると良いでしょう。白い肌着は清潔感がありますが、漂白剤で処理されていることが多く、敏感な肌には刺激になることがあります。無漂白・無染色の生成り色の肌着は、化学処理が少ないため、より肌に優しいとされています。

新品の肌着は、購入後に一度洗濯してから着用することをおすすめします。製造過程で付着したホコリや糊、仕上げ剤などを落とすことで、肌への刺激を減らすことができます。

乾燥肌の方が肌着を選ぶ際は、素材だけでなく、サイズ感、縫製、ゴムの締め付けなども考慮して総合的に判断することが大切です。

肌着を長く快適に使うためには、洗濯やお手入れにも気を配る必要があります。

肌着の洗濯とお手入れの注意点

肌着の洗濯では、肌に優しい洗剤を選び、柔軟剤の使用は控えめにすることがポイントです。

せっかく肌に優しい素材の肌着を選んでも、洗濯方法が間違っていると、肌への刺激が増えてしまうことがあります。乾燥肌の方は、肌着のお手入れにも気を配りましょう。

洗剤選びは重要なポイントです。一般的な洗濯洗剤には、汚れを落とすための界面活性剤や蛍光増白剤、香料などが含まれています。これらの成分が肌着に残留すると、肌への刺激となることがあります。乾燥肌や敏感肌の方は、無添加タイプや、肌に優しいとされる洗剤を選ぶことをおすすめします。

特に、蛍光増白剤は肌への刺激になりやすいとされています。衣類を白く見せる効果がありますが、乾燥肌の方は蛍光増白剤不使用の洗剤を選んだ方が安心です。成分表示を確認して選びましょう。

柔軟剤の使用は控えめにするか、避けた方が良い場合もあります。柔軟剤には繊維を柔らかくする成分や香料が含まれており、これらが肌に合わないという方もいます。柔軟剤を使用すると、綿本来の吸水性が低下するというデメリットもあります。ふんわりとした仕上がりを求める場合は、乾燥機を使用するか、干す前に軽く振りさばくという方法もあります。

すすぎは十分に行いましょう。洗剤が肌着に残っていると、肌への刺激となります。すすぎは2回以上行い、洗剤をしっかり落とすことが大切です。最近の節水型洗濯機はすすぎの水量が少ない設定になっていることもあるため、すすぎの回数を増やすか、水量を多めに設定することをおすすめします。

洗濯ネットを使用すると、肌着の生地を傷めにくくなります。特にシルクやガーゼなどのデリケートな素材は、洗濯ネットに入れて優しく洗いましょう。また、他の衣類のファスナーやボタンなどで肌着が傷つくのを防ぐこともできます。

乾燥方法にも気を配りましょう。高温の乾燥機は、生地を傷めたり、縮みの原因になったりすることがあります。綿素材は乾燥機で縮むことがあるため、心配な場合は自然乾燥がおすすめです。直射日光に長時間当てると、生地が傷んだり、変色したりすることがあるため、陰干しか室内干しが適しています。

肌着は定期的に買い替えることも大切です。何度も洗濯を繰り返すうちに、生地がゴワゴワしたり、繊維が毛羽立ったりしてきます。このような状態になると、肌への刺激が増えてしまいます。肌触りが悪くなってきたと感じたら、新しいものに買い替えることをおすすめします。

肌着を清潔に保つためには毎日の洗濯が基本ですが、洗いすぎも生地を傷める原因になります。一度着用しただけでそれほど汚れていない場合は、風通しの良い場所で干して、翌日も着用するという方法もあります。ただし、汗をかいた場合は、その日のうちに洗濯しましょう。

肌着を長く快適に使うためには、肌に優しい洗剤を選び、しっかりすすぎ、適切な方法で乾燥させることが大切です。

ただし、肌着を見直しても肌の乾燥やかゆみが改善しない場合は、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の可能性もあります。気になる症状がある場合は、自己判断せず、皮膚科などの医療機関を受診することをおすすめします。