肌の赤みが気になるときの化粧水の選び方と使い方のポイント

肌の赤み

頬や鼻の赤みが気になり、どのような化粧水を使えばよいか迷っている方は多いのではないでしょうか。

肌の赤みをケアするためには、赤みの原因に合った化粧水を選ぶことが大切です。

肌の赤みには、炎症を抑える成分やバリア機能をサポートする成分が配合された化粧水が効果的とされています。

また、刺激になりやすい成分を避け、正しい使い方をすることで、赤みの改善が期待できます。

本記事では、肌の赤みが気になるときの化粧水の選び方や、効果的な使い方について詳しく解説していきます。

肌の赤みには低刺激で抗炎症成分配合の化粧水がおすすめ?

肌の赤みには、低刺激処方で抗炎症成分が配合された化粧水を選ぶことがおすすめです。

肌が赤くなっているときは、肌が敏感になっている状態であることが多いです。炎症が起きている、バリア機能が低下している、毛細血管が拡張しているなど、原因はさまざまですが、いずれの場合も肌は刺激を受けやすい状態にあります。そのため、化粧水を選ぶ際は、まず肌への刺激が少ないものを選ぶことが基本となります。

低刺激処方の化粧水は、敏感肌用やアレルギーテスト済みなどと表示されていることが多いです。これらの製品は、刺激になりやすい成分を極力排除し、肌への負担を軽減するよう設計されています。

さらに、抗炎症成分が配合された化粧水を選ぶと、赤みの原因となっている炎症を抑える効果が期待できます。グリチルリチン酸ジカリウムやアラントインなどの抗炎症成分は、医薬部外品の有効成分としても使用されており、肌荒れや赤みを防ぐ効果が認められています。

赤みの原因がバリア機能の低下にある場合は、保湿力の高い化粧水を選ぶことも重要です。セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合された化粧水で、肌にしっかり潤いを与えることで、バリア機能の回復をサポートできます。

ただし、化粧水はあくまでスキンケアの一環であり、赤みの根本的な原因を解決するものではありません。赤みがひどい場合や長期間続く場合は、化粧水だけでなく、生活習慣の見直しや皮膚科での治療が必要になることもあります。

肌の赤みが気になるときは、刺激の少ない処方で、抗炎症成分や保湿成分が配合された化粧水を選ぶことが大切です。

では、具体的にどのような成分が赤みに効果的なのか見ていきましょう。

肌の赤みに効果が期待できる化粧水の成分

肌の赤みに効果が期待できる化粧水の成分には、炎症を抑える抗炎症成分と、バリア機能をサポートする保湿成分があります。

化粧水を選ぶ際は、成分表示を確認して、赤みのケアに効果的な成分が含まれているかをチェックしましょう。以下に、赤みの改善に役立つ代表的な成分をご紹介します。

抗炎症成分

抗炎症成分は、肌の炎症を抑え、赤みを軽減する効果が期待できる成分です。炎症による赤みが気になる方は、これらの成分が配合された化粧水を選ぶとよいでしょう。

グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)は、甘草(カンゾウ)という植物から抽出される成分です。抗炎症作用と抗アレルギー作用があり、肌荒れや赤みを防ぐ効果が認められています。多くの敏感肌用化粧品に配合されており、医薬部外品の有効成分としても使用されています。成分表示では「グリチルリチン酸2K」や「グリチルリチン酸ジカリウム」と記載されています。

アラントインは、コンフリーという植物に含まれる成分で、抗炎症作用と組織修復作用があります。肌荒れを防ぎ、肌を健やかに保つ効果が期待できます。刺激が少なく、敏感肌の方にも使いやすい成分です。

トラネキサム酸は、もともとは止血剤として使用されていた成分ですが、美白効果や抗炎症効果があることから、化粧品にも配合されるようになりました。炎症を抑え、肌荒れを防ぐ効果が期待できます。医薬部外品の有効成分として認められており、ニキビ跡の赤みにも効果があるとされています。

ツボクサエキス(シカ成分)は、近年人気の成分で、韓国コスメで「シカ」と呼ばれているものです。抗炎症作用、肌の修復促進作用があり、赤みや肌荒れが気になる方に支持されています。マデカッソシドやアシアチコシドといった成分名で表示されることもあります。

ナイアシンアミド(ビタミンB3)は、肌のバリア機能を強化し、炎症を抑える効果があるとされています。美白効果やシワ改善効果も認められている多機能な成分で、赤みだけでなく、さまざまな肌悩みに対応できます。

バリア機能をサポートする成分

バリア機能が低下した肌は、外部刺激に敏感になり、赤みが出やすくなります。バリア機能をサポートする成分が配合された化粧水を使うことで、刺激に強い健康な肌を目指すことができます。

セラミドは、肌のバリア機能を構成する重要な成分です。角質細胞の間を埋める細胞間脂質の主成分であり、水分を保持し、外部刺激から肌を守る働きがあります。化粧水に配合されているセラミドとしては、ヒト型セラミド(セラミドNP、セラミドAP、セラミドEOPなど)が肌なじみが良いとされています。

ヒアルロン酸は、高い保水力を持つ成分です。分子量の大きいヒアルロン酸は肌表面で保湿効果を発揮し、分子量の小さいヒアルロン酸(加水分解ヒアルロン酸など)は角質層に浸透して内側から潤いを与えます。肌に十分な水分を与えることで、バリア機能の回復をサポートします。

アミノ酸は、肌の天然保湿因子(NMF)の主成分です。セリン、グリシン、アラニン、プロリンなどのアミノ酸が配合された化粧水は、肌本来の保湿機能をサポートし、潤いを保つ効果が期待できます。

スクワランは、もともと肌に存在する皮脂の成分で、肌なじみが良い保湿成分です。肌表面に薄い膜を作り、水分の蒸発を防ぐ効果があります。化粧水に配合されている場合は、肌を柔らかくし、後に使う美容液やクリームの浸透を助ける効果も期待できます。

肌の赤みには、グリチルリチン酸ジカリウムやアラントインなどの抗炎症成分と、セラミドやヒアルロン酸などのバリア機能をサポートする成分が効果的です。

一方で、赤みがあるときに避けた方がよい成分もあります。

肌の赤みを悪化させる可能性のある成分

肌の赤みを悪化させる可能性がある成分には、アルコール、香料、一部の防腐剤などがあります。

赤みがある肌は敏感になっているため、通常は問題なく使える成分でも刺激になることがあります。以下の成分は、赤みを悪化させる可能性があるため、気になる方は避けた方がよいでしょう。

アルコール(エタノール)は、化粧水に清涼感を与えたり、成分を溶かし込んだりするために配合されることが多い成分です。しかし、揮発性があるため肌の水分を奪いやすく、乾燥肌や敏感肌の方には刺激になることがあります。また、アルコールには血管を拡張させる作用もあるため、毛細血管の拡張による赤みがある方は避けた方がよいでしょう。成分表示では「エタノール」と記載されています。配合量が少ない場合(成分表示の後ろの方に記載されている場合)はそれほど問題にならないこともありますが、赤みが気になる方は「アルコールフリー」の製品を選ぶと安心です。

香料は、化粧品に香りをつけるために配合される成分です。天然香料も合成香料も、肌への刺激になる可能性があります。香りが好きな方もいますが、赤みがあるときは「無香料」の製品を選んだ方が安全です。成分表示では「香料」と一括で記載されることが多いですが、天然精油の場合は「ラベンダー油」などと個別に記載されることもあります。

着色料も肌への刺激になることがあります。赤みが気になるときは、見た目の色よりも肌への優しさを優先し、「無着色」の製品を選ぶことをおすすめします。

一部の防腐剤は、肌への刺激になることがあります。パラベン(メチルパラベン、エチルパラベンなど)は、広く使用されている防腐剤ですが、まれにアレルギー反応を起こす方がいます。パラベンが肌に合わないと感じる方は、「パラベンフリー」の製品を選ぶとよいでしょう。ただし、パラベンに代わる防腐剤が使われている場合も多く、それが肌に合わない可能性もあるため、一概にパラベンフリーがよいとは言い切れません。

ビタミンC誘導体は、美白効果やニキビ跡の改善効果が期待できる成分ですが、高濃度で配合されている場合や、肌が敏感なときに使用すると、ピリピリとした刺激を感じることがあります。ビタミンC誘導体配合の化粧水を使う場合は、低濃度のものから試すか、肌の調子が良いときに使用することをおすすめします。

ピーリング成分(AHA、BHAなど)が配合された化粧水は、古い角質を除去する効果がありますが、赤みがあるときに使用すると刺激になることがあります。グリコール酸、乳酸、サリチル酸などの成分が含まれている場合は、赤みが落ち着いてから使用した方がよいでしょう。

肌の赤みがあるときは、アルコール、香料、着色料などの刺激になりやすい成分を避け、肌への負担が少ない化粧水を選ぶことが大切です。

成分選びとともに、化粧水の使い方も赤みのケアには重要です。

赤みが気になるときの化粧水の使い方

赤みが気になるときの化粧水は、こすらずに優しく肌になじませることがポイントです。

赤みがある肌はデリケートな状態のため、化粧水の使い方にも注意が必要です。正しい使い方をすることで、肌への負担を最小限に抑えながら、化粧水の効果を引き出すことができます。

洗顔後はできるだけ早く化粧水をつけましょう。洗顔後の肌は水分が蒸発しやすく、放置すると乾燥が進んでしまいます。洗顔後1〜2分以内に化粧水をつけることを目標にしてください。タオルで顔を拭く際も、こすらずに軽く押さえるようにして水分を取りましょう。

化粧水は適量を使いましょう。少なすぎると十分な保湿効果が得られず、多すぎても肌が吸収しきれません。製品に記載されている使用量の目安を参考にしてください。一般的には、500円玉大程度が目安とされていますが、製品によって異なります。

化粧水は手のひらでつけることをおすすめします。コットンを使うと、繊維が肌への摩擦になることがあります。特に赤みがある肌は摩擦に敏感なため、手のひらで優しくつける方が刺激が少なくて済みます。手のひらに化粧水を取り、両手で軽く温めてから顔全体になじませましょう。

肌をこすらないことが大切です。化粧水をパッティングしたり、すり込んだりすると、摩擦が刺激になって赤みを悪化させることがあります。手のひらで顔を優しく包み込むようにして、ハンドプレスで化粧水をなじませましょう。押し込むようなイメージで、じんわりと浸透させます。

赤みがある部分は特に優しく触れましょう。赤みが強い部分は、炎症が起きていたり、毛細血管が拡張していたりする可能性があります。強く触れると刺激になるため、より軽いタッチでケアしてください。

化粧水は重ね付けしても大丈夫ですが、肌が吸収しきれないほどの量を塗る必要はありません。一度つけて肌になじんだら、まだ乾燥が気になる部分にだけ重ね付けする程度で十分です。

化粧水の温度にも気を配りましょう。冷たすぎる化粧水は毛細血管を収縮させた後に拡張させ、赤みを悪化させることがあります。常温か、手のひらで軽く温めてから使用するのがおすすめです。

赤みが気になるときの化粧水は、手のひらで優しくハンドプレスし、こすらずに肌になじませることが大切です。

化粧水だけでなく、トータルでスキンケアを見直すことも効果的です。

化粧水と合わせて行いたいスキンケア

化粧水と合わせて、洗顔の見直しや乳液・クリームでの保湿を行うことで、より効果的に赤みをケアできます。

化粧水は、スキンケアの重要なステップですが、それだけでは十分な赤みケアにならないこともあります。化粧水と合わせて、スキンケア全体を見直すことで、より効果的に赤みを改善することができます。

洗顔方法を見直しましょう。洗顔は、肌の汚れを落とす大切なステップですが、洗いすぎや強くこすることは肌への刺激となり、赤みを悪化させます。洗浄力がマイルドな洗顔料を選び、たっぷりの泡で優しく洗いましょう。すすぎは32〜34度程度のぬるま湯で、洗顔料が残らないよう丁寧に行います。熱いお湯は毛細血管を拡張させ、赤みを悪化させる原因になります。

化粧水の後は乳液やクリームで蓋をしましょう。化粧水だけでは、せっかく与えた水分が蒸発してしまいます。乳液やクリームの油分で肌表面を覆い、水分の蒸発を防ぐことが大切です。赤みがあるときは、化粧水と同様に低刺激処方の乳液やクリームを選びましょう。

美容液をプラスするのも効果的です。抗炎症成分や保湿成分が高濃度で配合された美容液を取り入れることで、赤みのケア効果を高めることができます。化粧水と乳液の間に使用するのが一般的です。

紫外線対策を欠かさないようにしましょう。紫外線は、肌に炎症を起こしたり、毛細血管を拡張させたりして、赤みを悪化させる原因となります。日焼け止めを毎日塗り、帽子や日傘で紫外線を防ぎましょう。赤みがあるときは、低刺激処方の日焼け止めや、ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)タイプを選ぶと肌への負担が少なくて済みます。

メイク落としも見直しましょう。クレンジングは、メイクや日焼け止めを落とすために必要ですが、洗浄力が強すぎると肌への負担になります。ミルクタイプやクリームタイプなど、肌に優しいクレンジングを選び、こすらずに落とすようにしましょう。ポイントメイクは専用のリムーバーで先に落としておくと、顔全体を強くこする必要がなくなります。

スキンケアアイテムの数を見直すことも大切です。たくさんの化粧品を重ねて使うことは、肌への負担になることがあります。赤みが気になるときは、スキンケアをシンプルにして、肌を休ませることも考えましょう。化粧水、乳液(またはクリーム)、日焼け止めという基本のステップだけで様子を見るのもひとつの方法です。

化粧水と合わせて、洗顔や保湿、紫外線対策などのスキンケア全体を見直すことで、赤みの改善効果を高めることができます。

ただし、スキンケアを続けても赤みが改善しない場合は、専門家に相談することをおすすめします。

化粧水で改善しない赤みは皮膚科に相談を

化粧水やセルフケアで改善しない赤みは、皮膚科を受診して専門家に相談することをおすすめします。

化粧水を変えたり、スキンケアを見直したりしても赤みが改善しない場合は、セルフケアだけでは対処できない原因がある可能性があります。以下のような場合は、皮膚科の受診を検討してください。

1〜2ヶ月以上セルフケアを続けても改善が見られない場合は、受診のサインです。化粧水の効果が現れるまでには、肌のターンオーバーの周期である約1ヶ月程度はかかります。それを過ぎても改善しない場合は、皮膚科で原因を調べてもらった方がよいでしょう。

赤みに加えて、強いかゆみや痛み、腫れ、膿などの症状がある場合も早めに受診しましょう。これらの症状は、単なる肌荒れではなく、皮膚疾患の可能性を示しています。

毛細血管が目に見えて浮き出ている、赤みが顔の中央部(頬、鼻、あご)に集中して慢性的に続いているという場合は、酒さなどの皮膚疾患の可能性があります。酒さは適切な治療を行わないと進行することがあるため、専門医の診断を受けることが大切です。

化粧水を塗るとしみる、ヒリヒリする、かゆくなるという場合は、その製品が肌に合っていないか、肌が非常に敏感になっている可能性があります。複数の製品を試しても同じ症状が出る場合は、皮膚科で相談してみてください。

皮膚科では、赤みの原因を診断し、適切な治療を行います。炎症が原因の場合は、抗炎症作用のある外用薬が処方されることがあります。ニキビによる赤みには、ニキビ治療薬が効果的です。酒さの場合は、外用薬や内服薬による専門的な治療が行われます。

毛細血管の拡張による赤みには、レーザー治療や光治療(IPL)などが効果的な場合があります。これらの治療は、拡張した毛細血管に作用して赤みを軽減します。複数回の治療が必要になることが多いですが、化粧水では改善しにくい赤みにも効果が期待できます。

皮膚科では、自分の肌に合った化粧品の選び方や、正しいスキンケア方法についてアドバイスをもらうこともできます。赤みの原因が分からない、何を使っても改善しないという方は、一度専門家に相談してみることをおすすめします。

化粧水やスキンケアで赤みが改善しない場合は、皮膚科を受診して原因を特定し、適切な治療を受けることが大切です。

肌の赤みは、適切な化粧水選びとスキンケア、そして必要に応じた医療機関での治療によって改善が期待できます。自分の肌に合った方法を見つけて、健康的な肌を目指しましょう。