乾燥肌でも保湿しすぎはNG?過剰な保湿が肌に与える影響と適切なケア方法

乾燥肌

乾燥肌だからといって、とにかくたくさん保湿すればいいと思っていませんか。

実は、乾燥肌であっても保湿しすぎると、かえって肌トラブルを招くことがあります。

保湿しすぎによって肌本来の機能が低下したり、毛穴詰まりやニキビが発生したりするケースは少なくありません。

乾燥肌を改善するためには、適切な量と方法で保湿ケアを行うことが大切です。

本記事では、保湿しすぎが肌に与える影響や、乾燥肌に適した正しい保湿ケアの方法について詳しく解説していきます。

乾燥肌でも保湿しすぎると肌トラブルを招くことがある?

乾燥肌でも保湿しすぎると、肌本来の機能が低下したり、毛穴詰まりなどの肌トラブルを招いたりすることがあります。

乾燥肌に悩んでいる方は、肌が乾燥しないようにたっぷり保湿しなければと考えがちです。化粧水を何度も重ね付けしたり、クリームを厚く塗ったり、一日に何度もスキンケアをしたりする方もいるかもしれません。しかし、保湿は多ければ多いほど良いというわけではありません。

肌には本来、自ら潤いを保つ機能が備わっています。過剰に保湿を続けていると、肌が「外から十分に潤いが供給されている」と判断し、自ら潤いを作り出す機能を低下させてしまうことがあります。その結果、保湿剤に頼らないと乾燥してしまう肌になってしまう可能性があるのです。

また、油分の多いクリームや美容液を塗りすぎると、毛穴が詰まってニキビや吹き出物の原因になることがあります。乾燥肌を改善しようとして保湿を頑張っているのに、別の肌トラブルが発生してしまっては本末転倒です。

保湿ケアは乾燥肌対策の基本ですが、やりすぎは禁物です。自分の肌に合った適切な量と方法で保湿することが、健康な肌を保つための鍵となります。

乾燥肌であっても、保湿しすぎると肌に悪影響を及ぼす可能性があります。

では、保湿しすぎると具体的にどのような影響があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

保湿しすぎが肌に与える影響

保湿しすぎが肌に与える影響には、肌本来の保湿機能の低下、毛穴詰まりやニキビ、バリア機能の乱れなどがあります。

過剰な保湿は、肌にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。なぜ保湿しすぎが良くないのか、その理由を理解しておくことで、適切なスキンケアを心がけることができます。

肌本来の保湿機能が低下する

肌には、自ら潤いを保つための機能が備わっています。皮脂腺から分泌される皮脂、角質層に存在する天然保湿因子(NMF)、細胞間脂質のセラミドなどが連携して、肌の水分を保持しています。これらは肌が自ら作り出すものであり、健康な肌であれば外からの保湿に頼りすぎなくても、ある程度の潤いを維持することができます。

しかし、外から過剰に保湿を行い続けると、肌は「自分で潤いを作らなくても大丈夫」と判断してしまうことがあります。その結果、皮脂の分泌量が減ったり、天然保湿因子の産生が低下したりして、肌本来の保湿機能が衰えてしまう可能性があります。

このような状態になると、保湿剤を塗らないとすぐに乾燥を感じるようになり、ますます保湿剤に依存するという悪循環に陥ることがあります。保湿ケアをやめることができない、保湿しても保湿しても乾燥するという方は、過剰保湿によって肌の機能が低下している可能性を考えてみてもよいかもしれません。

また、過剰な保湿によって角質層が水分を含みすぎると、角質が膨張してふやけた状態になります。この状態が続くと、角質層の構造が乱れ、バリア機能が低下することがあります。お風呂に長く入ると指先がふやけるように、肌も水分を与えすぎるとふやけてしまうのです。

毛穴詰まりやニキビの原因になる

保湿しすぎ、特に油分の多いクリームや美容液を塗りすぎると、毛穴詰まりの原因になることがあります。毛穴が詰まると、皮脂が排出されにくくなり、ニキビや吹き出物が発生しやすくなります。

乾燥肌の方は、油分をしっかり補わなければと考えて、こってりとしたクリームをたっぷり塗る傾向があります。しかし、必要以上の油分は肌の上に残り、酸化したり、毛穴に入り込んで詰まったりする原因になります。特に皮脂分泌が活発なTゾーン(額・鼻・あご)に油分の多い製品を塗りすぎると、ニキビができやすくなります。

また、美容液やクリームに含まれる油性成分の中には、毛穴を詰まらせやすいもの(コメドジェニック成分)もあります。いくつもの美容液やクリームを重ね塗りすると、それだけ毛穴詰まりのリスクも高まります。

乾燥肌なのにニキビができやすいという方は、保湿のしすぎが原因になっている可能性があります。特に、スキンケアを変えた後にニキビが増えた場合は、新しい製品が肌に合っていないか、使用量が多すぎる可能性を疑ってみてください。

肌のバリア機能が乱れる

過剰な保湿は、肌のバリア機能を乱す原因にもなります。バリア機能とは、肌が外部刺激から体を守り、内部の水分が蒸発するのを防ぐ機能のことです。

肌のバリア機能は、角質細胞と細胞間脂質がレンガとモルタルのように整然と並ぶことで維持されています。しかし、過剰な保湿によって角質層がふやけたり、ターンオーバー(肌の新陳代謝)のサイクルが乱れたりすると、この構造が崩れてバリア機能が低下します。

バリア機能が低下すると、外部刺激に敏感になり、かゆみや赤み、ピリピリ感などを感じやすくなります。また、肌内部の水分が蒸発しやすくなるため、保湿しているにもかかわらず乾燥を感じるという矛盾した状態になることもあります。

さらに、何種類もの化粧品を重ねて使用することで、肌に余計な刺激を与えてしまうこともあります。良かれと思って使っている美容液や保湿剤が、かえって肌の負担になっている可能性もあるのです。

保湿しすぎは、肌の保湿機能低下、毛穴詰まり、バリア機能の乱れなど、さまざまな肌トラブルの原因になります。

自分が保湿しすぎているかどうか、どのように判断すればよいのでしょうか。

保湿しすぎのサインと見分け方

保湿しすぎのサインは、ベタつきが取れない、ニキビができやすい、肌がふやけた感じがするなどの症状で見分けることができます。

自分のスキンケアが保湿しすぎになっていないか、客観的に判断するのは難しいものです。以下のようなサインがある場合は、保湿しすぎの可能性を疑ってみてください。

スキンケア後にベタつきがなかなか取れない場合は、保湿剤の量が多すぎる可能性があります。適切な量の保湿剤であれば、塗った後しばらくすると肌になじんでサラッとした状態になります。いつまでもベタベタしている、テカリが気になるという場合は、油分の与えすぎかもしれません。

保湿をしっかりしているのにニキビや吹き出物ができやすい場合も、保湿しすぎのサインです。特に、スキンケアを念入りにするようになってからニキビが増えた場合は、油分の与えすぎや毛穴詰まりが原因である可能性が高いです。

肌がふやけたような、ブヨブヨした感じがする場合は、水分の与えすぎかもしれません。化粧水を何度も重ね付けしたり、長時間シートマスクをしたりすると、角質層が水分を吸いすぎてふやけることがあります。

朝起きたときに肌がベタついている、枕やシーツに保湿剤がついてしまうという場合は、夜のスキンケアで保湿剤を塗りすぎている可能性があります。適量であれば、就寝中に肌になじんで、朝にはほどよい潤いが残っている状態になります。

メイクがヨレやすい、崩れやすいという場合も、朝のスキンケアで保湿しすぎている可能性があります。油分が多すぎるとメイクがうまく密着せず、時間が経つとヨレたり崩れたりしやすくなります。

肌が敏感になっている、ピリピリする、赤みが出やすいという場合も注意が必要です。過剰な保湿によってバリア機能が乱れると、肌が刺激に敏感になることがあります。保湿しているのに肌の調子が悪いという場合は、スキンケアを見直してみる価値があります。

以下のチェック項目に複数当てはまる場合は、保湿しすぎの可能性があります。

  • スキンケア後もベタつきが取れない
  • 保湿しているのにニキビや吹き出物ができる
  • 肌がふやけた感じ、ブヨブヨする感じがある
  • 朝起きたとき肌がベタベタしている
  • メイクがヨレやすい、崩れやすい
  • 肌が敏感になっている、ピリピリする
  • 保湿剤を塗らないとすぐに乾燥する
  • 化粧水を3回以上重ね付けしている
  • 美容液やクリームを何種類も重ねている

保湿しすぎかどうかは、スキンケア後のベタつき、ニキビの発生、肌のふやけた感じなどで判断することができます。

では、乾燥肌に適した保湿ケアとは、どのようなものなのでしょうか。

乾燥肌に適した保湿ケアの目安

乾燥肌に適した保湿ケアは、適切な量の保湿剤を使い、肌の状態に合わせて調整することがポイントです。

保湿しすぎを防ぎながら、乾燥肌をしっかりケアするためには、適切な量と方法で保湿を行うことが大切です。以下のポイントを参考に、自分に合った保湿ケアを見つけてください。

使用量と塗り方のポイント

保湿剤の適切な使用量は、製品によって異なります。多くの場合、製品のパッケージや説明書に使用量の目安が記載されているので、まずはそれに従って使用してみましょう。記載がない場合は、以下を目安にしてください。

化粧水の場合、500円玉大程度が一般的な目安です。これを手のひらに取り、顔全体になじませます。一度に大量に塗るよりも、適量を手のひらで温めてから優しくハンドプレスする方が、肌に浸透しやすくなります。化粧水を何度も重ね付けする方もいますが、2回程度で十分な場合が多いです。肌が吸収しきれない量の化粧水を塗っても、効果は変わりません。

乳液やクリームの場合、パール粒大から大豆粒大程度が目安です。油分の多いアイテムは、少量でもしっかり保湿効果があります。塗りすぎるとベタつきや毛穴詰まりの原因になるため、少なめから始めて、足りなければ少しずつ足すという方法がおすすめです。

美容液は、製品によって適量が異なります。高濃度の美容液は少量で効果を発揮するものも多いので、説明書に従った量を守りましょう。何種類もの美容液を重ねる必要は基本的にありません。

塗り方にもポイントがあります。保湿剤は、肌をこすらないように優しく塗りましょう。手のひら全体で顔を包み込むようにハンドプレスすると、摩擦を最小限に抑えながら保湿剤を浸透させることができます。乾燥が気になる部分には重ね付けしてもよいですが、顔全体に厚塗りする必要はありません。

肌の状態に合わせた調整方法

保湿ケアは、肌の状態や季節、環境に合わせて調整することが大切です。いつも同じケアをするのではなく、その日の肌の調子を見ながら柔軟に対応しましょう。

肌の乾燥が強いときは、通常よりも保湿を念入りに行います。ただし、量を増やすよりも、保湿効果の高いアイテムに切り替える方が効果的な場合もあります。例えば、乳液だけでなくクリームも追加する、保湿力の高い化粧水に変えるといった方法があります。

逆に、肌がベタつく、ニキビができやすいというときは、保湿を控えめにします。クリームを省略して乳液だけにする、油分の少ないジェルタイプに切り替えるなどの調整をしてみましょう。

季節によっても保湿ケアを変える必要があります。空気が乾燥する冬場は保湿をしっかり、湿度が高い夏場は軽めの保湿で十分な場合が多いです。一年中同じスキンケアを続けるのではなく、季節に合わせてアイテムや使用量を調整しましょう。

朝と夜でスキンケアを変えるのも効果的です。朝はメイクの下地になるため、ベタつかない軽めの保湿を心がけ、夜はしっかり保湿するという方法があります。夜に油分の多いクリームを使い、朝は乳液だけにするといった使い分けをしてみてください。

肌の状態を毎日観察する習慣をつけましょう。洗顔後の肌のつっぱり具合、日中のテカリやベタつき、かゆみや赤みの有無などをチェックし、その日の肌に合ったケアを行うことが大切です。

乾燥肌に適した保湿ケアは、適量を守り、肌の状態を見ながら柔軟に調整することがポイントです。

保湿しすぎを防ぐためには、日頃のスキンケア習慣を見直すことも効果的です。

保湿しすぎを防ぐスキンケアの見直し方

保湿しすぎを防ぐには、スキンケアアイテムの数を見直し、シンプルなケアを心がけることが効果的です。

保湿しすぎを防ぎ、肌本来の機能を保つためには、スキンケアの方法や使用するアイテムを見直すことが大切です。以下のポイントを参考に、自分のスキンケアをチェックしてみてください。

スキンケアアイテムの数を見直しましょう。化粧水、美容液、乳液、クリーム、オイルなど、たくさんのアイテムを重ねて使っている方は、本当にすべて必要かどうか考えてみてください。基本的なスキンケアは、化粧水と乳液(またはクリーム)の2ステップで十分な場合も多いです。たくさんのアイテムを使うことで、かえって肌に負担をかけていたり、毛穴詰まりの原因を作っていたりする可能性があります。

シンプルなスキンケアを心がけましょう。肌は本来、自分で潤いを保つ力を持っています。過剰なケアは、この力を弱めてしまう可能性があります。まずは基本的な保湿ケアだけで様子を見て、それで十分であれば余計なアイテムを足す必要はありません。肌の調子が悪いときに何かを足すのではなく、まずは引いてみるという発想も大切です。

自分の肌質に合ったアイテムを選びましょう。乾燥肌だからといって、最も保湿力の高い製品を選ぶ必要はありません。自分の乾燥の程度に合った製品を選ぶことが大切です。軽度の乾燥であれば、軽めのテクスチャーの製品で十分な場合もあります。重すぎるクリームを使うと、ベタつきや毛穴詰まりの原因になります。

保湿ケアのタイミングを見直しましょう。スキンケアの回数が多すぎないか確認してください。基本的に、朝と夜の1日2回で十分です。日中に何度も化粧水をスプレーしたり、保湿剤を塗り直したりすると、過剰保湿になることがあります。日中の乾燥が気になる場合は、朝のスキンケアを見直すか、ミスト化粧水を軽く使う程度にとどめましょう。

シートマスクの使用頻度と時間を見直しましょう。シートマスクは保湿効果が高いアイテムですが、毎日使ったり、長時間つけたりすると、過剰保湿になることがあります。週に1〜2回程度を目安に、記載されている使用時間を守って使いましょう。長時間つけすぎると、逆に肌の水分が奪われてしまうこともあります。

スキンケアを引き算してみることも効果的です。現在使っているアイテムをひとつずつ減らして、肌の変化を観察してみましょう。そのアイテムがなくても肌の状態が変わらない、むしろ良くなるという場合は、そのアイテムは必要なかったということです。本当に必要なものだけを残すことで、シンプルで効果的なスキンケアが見つかります。

肌断食という方法もあります。一定期間、スキンケアを最小限に抑えるか、まったく行わないことで、肌本来の機能を回復させようという考え方です。極端な肌断食は肌に負担をかけることもあるため、まずは週末だけスキンケアを控えめにするなど、緩やかに始めてみるのがおすすめです。

保湿しすぎを防ぐためには、スキンケアアイテムの数を減らし、シンプルなケアを心がけることが大切です。

ただし、保湿を控えても乾燥が改善しない場合や、かゆみ、赤み、湿疹などの症状がある場合は、皮膚疾患の可能性もあります。気になる症状がある場合は、自己判断せず、皮膚科などの医療機関を受診することをおすすめします。