繰り返しできるニキビに悩んでいるけれど、自分の症状が大人ニキビなのか思春期ニキビなのか分からないという方は多いのではないでしょうか。
実は、この2つは原因もケア方法も大きく異なるため、見分け方を知ることが適切な対処への第一歩となります。
間違ったタイプのケアを続けると、症状が改善しないどころか悪化してしまう可能性もあります。
本記事では、大人ニキビと思春期ニキビの見分け方や特徴の違い、それぞれに適したケア方法をご紹介します。
大人ニキビと思春期ニキビの見分け方とは?
大人ニキビと思春期ニキビの見分け方は、できる場所、見た目や症状、治りやすさの違いで判断できます。
同じニキビでも、この2つは特徴が大きく異なるため、自分のニキビがどちらに当てはまるかを確認してみましょう。
できる場所の違い
最も分かりやすい見分け方は、ニキビができる場所の違いです。
思春期ニキビは、額、鼻、鼻周りなどのTゾーンにできやすいのが特徴です。Tゾーンは皮脂腺が多く集中しているエリアで、思春期の過剰な皮脂分泌によって毛穴が詰まりやすくなります。頬の上部にもできることがありますが、主にTゾーンが中心となります。
一方、大人ニキビは、顎、フェイスライン、口周り、首などのUゾーンにできやすい傾向があります。これらの部位は皮脂腺が少ないにもかかわらずニキビができるのは、乾燥やホルモンバランスの乱れ、ストレスなどが影響しているためです。
また、大人ニキビは同じ場所に繰り返しできやすいという特徴があります。治ったと思ったら、また同じ位置にできるというパターンが多く見られます。思春期ニキビは、顔全体のあちこちにランダムにできる傾向があります。
見た目や症状の違い
見た目や症状にも違いがあります。
思春期ニキビは、白ニキビや黒ニキビといった初期段階のものから、赤く炎症を起こしたもの、膿を持ったものまで様々です。皮脂の過剰分泌が原因のため、肌全体がオイリーに見えることが多く、毛穴も開きやすい傾向があります。
大人ニキビは、赤く腫れた炎症性のものや、固いしこりのようなものが多いのが特徴です。肌表面は乾燥しているのにニキビができるという、いわゆる「インナードライ」の状態であることも少なくありません。
治りやすさにも違いがあります。思春期ニキビは、適切なケアを行えば比較的早く治り、20代前半までには自然と落ち着くことが多いです。大人ニキビは、治りにくく、一度できると長期間残ることがあり、跡も残りやすい傾向があります。
できる場所、見た目、治りやすさといった点から、自分のニキビが大人タイプか思春期タイプかを判断できます。
では、それぞれのニキビの原因の違いについて詳しく見ていきましょう。
大人ニキビと思春期ニキビの原因の違い
大人ニキビと思春期ニキビは、発生する原因が根本的に異なり、思春期タイプは皮脂の過剰分泌が主な原因、大人タイプは乾燥やストレス、ホルモンバランスの乱れなど複合的な要因が絡み合っています。
原因の違いを理解することで、なぜケア方法が異なるのかが分かり、適切な対処ができるようになります。
思春期ニキビの原因
思春期ニキビの主な原因は、成長期のホルモン分泌の増加による皮脂の過剰分泌です。
第二次性徴期に入ると、男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌が活発になります。これは男性だけでなく、女性にも起こる現象です。男性ホルモンは皮脂腺を刺激して皮脂の分泌を促進するため、毛穴から排出しきれないほどの皮脂が分泌されるようになります。
この過剰な皮脂が毛穴に詰まり、アクネ菌が繁殖することでニキビが発生します。思春期は皮脂腺の活動が最も活発な時期であり、特にTゾーンは皮脂腺が密集しているため、ニキビができやすくなります。
また、思春期は成長期でもあるため、食欲が旺盛になり、脂っこいものや甘いものを好んで食べることも多くなります。これも皮脂分泌を増やす要因となります。
思春期ニキビは、ホルモンバランスが安定してくる20代前半までには自然と治まることが多いのが特徴です。
大人ニキビの原因
大人ニキビの原因は複雑で、単一の要因ではなく、複数の要因が絡み合って発生します。
まず、肌の乾燥が大きな原因の一つです。加齢とともに肌の水分保持力が低下し、乾燥しやすくなります。肌が乾燥すると、それを補おうとして皮脂が過剰に分泌される「インナードライ」という状態になり、ニキビができやすくなります。
ストレスも大きな要因です。仕事や人間関係のストレスが続くと、コルチゾールというストレスホルモンが分泌され、皮脂の分泌を促進します。また、ストレスは免疫力を低下させ、肌の炎症が起きやすく、治りにくくなります。
ホルモンバランスの乱れも原因となります。女性の場合、生理周期によるホルモン変動で、生理前にニキビができやすくなります。また、睡眠不足や不規則な生活によってもホルモンバランスが乱れ、ニキビの原因となります。
さらに、ターンオーバーの乱れ、間違ったスキンケア、メイクによる毛穴詰まり、食生活の乱れなども、大人ニキビの原因として挙げられます。
思春期ニキビは皮脂の過剰分泌が主な原因であるのに対し、大人ニキビは乾燥、ストレス、ホルモンバランスなど複合的な要因で発生するという違いがあります。
次に、年齢による判断の目安を見ていきましょう。
年齢による判断の目安
年齢による判断の目安として、思春期ニキビは10代〜20代前半、大人ニキビは20歳以降に発生しやすいですが、移行期には両方の特徴が混在することもあります。
年齢だけで判断するのではなく、できる場所や症状と合わせて総合的に判断することが大切です。
思春期ニキビの年齢
思春期ニキビは、一般的に10歳頃から始まり、18歳〜20歳頃まで続くとされています。第二次性徴が始まる時期に合わせて発生し、ホルモンバランスが安定してくると徐々に治まっていきます。
ニキビができ始める時期には個人差があり、早い人では小学校高学年から、遅い人では高校生になってからという場合もあります。また、治まる時期にも個人差があり、10代後半で落ち着く人もいれば、20代前半まで続く人もいます。
思春期ニキビのピークは、一般的に中学生から高校生の時期(13歳〜17歳頃)と言われています。この時期はホルモン分泌が最も活発で、皮脂の分泌量も多くなるため、ニキビができやすくなります。
男性の場合、思春期ニキビが治まる時期がやや遅い傾向があり、20代前半まで続くこともあります。これは、男性ホルモンの分泌が女性よりも多いためです。
大人ニキビが始まる年齢
大人ニキビは、一般的に20歳以降にできるニキビを指します。思春期ニキビが落ち着いた後に、違う場所や違うタイプのニキビができるようになったら、大人ニキビの始まりと考えられます。
大人ニキビが始まるきっかけは、社会人になる時期と重なることが多いです。就職による生活環境の変化、仕事のストレス、不規則な生活リズム、食生活の乱れなどが重なり、ニキビができやすくなります。
10代後半から20代前半は、思春期ニキビと大人ニキビの移行期にあたります。この時期は、Tゾーンにできる思春期タイプと、Uゾーンにできる大人タイプが混在することがあります。徐々にTゾーンのニキビが減り、Uゾーンのニキビが増えてくると、大人ニキビへの移行が進んでいると考えられます。
大人ニキビは、適切なケアをしなければ30代、40代、50代以降も続く可能性があります。年齢が上がっても自然に治まるものではないため、継続的なケアが必要です。
思春期ニキビは10代〜20代前半、大人ニキビは20歳以降が目安ですが、移行期には両方の特徴が重なることもあるため、年齢だけでなく症状も合わせて判断しましょう。
それでは、それぞれのニキビに適したケア方法を見ていきましょう。
それぞれのニキビに適したケア方法
それぞれのニキビに適したケア方法は、思春期タイプは皮脂コントロールを重視したケア、大人タイプは保湿と生活習慣の改善を重視したケアです。
タイプによってケア方法が異なるため、自分のニキビに合った方法を選ぶことが大切です。
思春期ニキビのケア
思春期ニキビのケアで最も重要なのは、過剰な皮脂をコントロールすることです。
洗顔は朝晩の2回、しっかりと行いましょう。皮脂汚れを落とす洗浄力のある洗顔料を選び、泡立てて優しく洗います。特にTゾーンは皮脂が多いため、丁寧に洗いましょう。ただし、1日に何度も洗顔したり、ゴシゴシこすったりすると、肌を傷つけてしまうため注意が必要です。
洗顔後は、さっぱりタイプの化粧水で保湿します。皮脂が多いからといって保湿を省略すると、肌が乾燥して逆に皮脂分泌が増えることがあります。オイルフリーやノンコメドジェニックタイプのアイテムを選ぶと良いでしょう。
ニキビケア用のアイテムを取り入れることも効果的です。サリチル酸やイオウなどの成分が配合されたアイテムは、皮脂の分泌を抑え、毛穴の詰まりを防ぐ効果があります。
食生活では、脂っこいものや甘いものを控えめにし、野菜や果物を積極的に摂りましょう。また、十分な睡眠を取ることも、肌の健康を保つために重要です。
大人ニキビのケア
大人ニキビのケアで最も重要なのは、保湿と生活習慣の改善です。
洗顔は、肌に優しい低刺激タイプの洗顔料を選びましょう。思春期ニキビ用の洗浄力の強い洗顔料を使うと、必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥が悪化します。泡立てて優しく洗い、ぬるま湯で丁寧にすすぎます。
保湿は十分に行うことが大切です。化粧水でたっぷり水分を補給し、乳液やクリームで水分を閉じ込めます。セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたアイテムがおすすめです。「ニキビがあるから油分は避ける」という考えは間違いで、適度な油分は肌のバリア機能を保つために必要です。
生活習慣の改善も重要です。睡眠時間を6〜8時間確保する、バランスの良い食事を心がける、ストレスを溜めないようにするなど、基本的なことを意識しましょう。
メイクをする場合は、毛穴を詰まらせにくいノンコメドジェニックタイプのアイテムを選び、帰宅後は早めにクレンジングを行いましょう。
思春期タイプは皮脂コントロール重視、大人タイプは保湿と生活習慣改善重視というように、それぞれに適したケア方法を選ぶことが大切です。
最後に、間違ったケアをしないための注意点をお伝えします。
間違ったケアをしないための注意点
間違ったケアをしないための注意点は、自分のニキビのタイプを正しく判断すること、タイプに合わないケアを続けないこと、そして改善しない場合は専門家に相談することです。
ニキビのタイプを間違えてケアを続けると、改善しないどころか悪化してしまう可能性があるため、以下の点に注意しましょう。
タイプに合わないケアは悪化の原因になる 大人ニキビに思春期ニキビ用のケアを行うと、肌が乾燥して悪化します。思春期ニキビ用の洗顔料やケアアイテムは、皮脂を取り除く力が強いため、乾燥が原因の大人ニキビには適していません。逆に、思春期ニキビに油分の多い大人向けのケアを行うと、毛穴が詰まって悪化する可能性があります。
年齢だけで判断しない 20歳を過ぎているから大人ニキビ、10代だから思春期ニキビと、年齢だけで判断するのは危険です。できる場所、症状、肌の状態を総合的に見て判断しましょう。移行期には両方の特徴が混在することもあります。
過剰なケアを避ける どちらのタイプであっても、過剰なケアは肌に負担をかけ、ニキビを悪化させます。1日に何度も洗顔する、多くのアイテムを重ねる、刺激の強いピーリングを頻繁に行うなどは避けましょう。
触らない・潰さない これはどちらのタイプにも共通する重要なポイントです。ニキビを触ったり潰したりすると、細菌が侵入して炎症が悪化し、ニキビ跡が残りやすくなります。
焦って色々なアイテムを試さない ニキビが治らないからと、次々と新しいアイテムを試すのは逆効果です。新しいアイテムが肌に合わない場合、さらに悪化する可能性があります。一つのケア方法を少なくとも2週間は続けてから効果を判断しましょう。
改善しない場合は専門家に相談する 適切なケアを2週間以上続けても改善が見られない場合は、自己判断でのケアを続けるのではなく、専門家に相談することをおすすめします。自分のニキビのタイプを正確に診断してもらい、適切なアドバイスを受けることができます。
大人ニキビと思春期ニキビは、できる場所、原因、症状に違いがあり、見分け方を知ることで適切なケアを選べるようになります。タイプに合わないケアを続けると悪化する可能性があるため、自分のニキビを正しく判断し、それに合ったケアを行いましょう。気になる症状がある場合は、ご相談ください。





